ニートになって一年になる。
こんなことになるとは思わなかった。
へんなきっかけで、東京でパニック状態になって、ゼイゼイ息が苦しくて、
動悸がとまらなくて、一日中這うように歩いて、不安で不安でつらくて
なんにでもすこしでも頼りたくて、
でも頼れるワラもなくて。
1日が長くて。
こいびとは一緒にいるのに遠くて。
それで、北陸の田舎に、1か月のつもりで帰省した。
1か月のつもりが、一年になった。
兄から振られたしごとはなに1つできなかった。
いつもこころが不安定で、
実家に居場所を感じられなくて、
どこにいても一日中、不安で現実感がなくて。
動悸と息切れがときどきやってくる。
背中から硬いアメーバが這ってきて、わたしを黒い不安で染めてしまう。
めんどくさいと思われるのがこわくて
ひとに嫌われるのがこわくて
たぶん、世界から溢れて捨てられるのがこわくて
なんとか起きて、食べて、それ以外何をしたらいいかわからなくて。
なにもしたくない本音を抑えてなんとか出かけてみたりして。
引きこもる勇気がなくて。
ほんとにダメになるのではないかとこわくて寝てもいられなくて。
それで、一年。
わたしの2016年は、空っぽだ。
年が明けて少し経つのに、まだなにをする気にもなれない。
じぶんが存在することが重たく感じる。
きっとわたしは、まだ周りの人たちの気持ちをわかってない。